葬式のマナー・知識・その全て

葬式の辞典

墓地についての意識
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■「生き方の多様化」が墓を変える

■夫婦で「入りたい」「入る必要がない」

■女性の墓、男性の墓

■家を越える墓碑銘

■少子化社会の「両家墓」

■承継者を越えるお墓


家を越える墓碑銘


最近、墓石に家名を彫らない墓が増えています。
「やれやれゆっくり休まれるわいな」と墓石に文字を彫った人がいます。

承継者がいないため、家の墓を代々伝える必要がない人です。
自分の本音で自分らしい言葉を刻んだというわけです。

一方、子どもがいても娘だけというある人は、「和」という文字を刻んだ墓を建てました。 娘が結婚して姓が変わっても実家の墓を継ぎやすいように、家名を彫らなかったといいます。

「娘に重荷を負わせてはかわいそうだから、墓は継がなくもいい」と思いながら、どこかで期待をつなげているということのようです。 墓碑銘がユニークなのは、承継者のいない人ばかりではありません。 夫の姓のまま離婚したある女性が建てた墓石には、短歌が墓石に彫られています。 家名を彫れば、別れた夫の家の墓のようになるし、だからといって旧姓を彫れば実家の墓になってしまいます。 そこで自分が好きな短歌にしたのだそうです。

そのほか「愛」「憩」「無」「寂」「偲」といった一文字から「われらここに永眠す」といった言葉までいろいろみられます。 家意識の衰退や家名承継の難しさがあって、「無家名」の墓石がでてきているようです。

都民要望に関する世論調査で、「墓石刻み文字などは『○○家』以外にも自由なものでよい」という問いに対して「そう思う」 「どちらかといえばそう思う」は65%「そうは思わない」「どちらかといえばそう思わない」の31%をはるかに上回っていました。

また、「夫婦別姓」の選択制が法制化したら、墓はどうなるのだろうか、という疑問を耳にします。 墓石に夫婦それぞれの家名を彫った「両家墓」が増えるだろう、と想像している人もいます。 しかし、夫婦別姓の本来の意味は、家を越えた男女の良い関係をつくることにありますから、家の墓というよりもそれぞれに素敵な工夫がなされていくでしょう。










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